黒辰クロタツ黒辰、学生さ〜ン♪
あっは〜無駄に長く続いております。
だって、学生さんって楽しいんだもの。
大人になりきれてない精神的に弱っちくてバランスが悪くって、
突っ張ってる黒男さんを妄想したいんだもの♪
ちなみに過去は第1話、第2話、第3話
んじゃあ、続けてゴー!!
医学生黒男×辰巳 男同志 キスどまり
↓
「ふたたび」
優しさや思いやりで人生を積み上げてゆくことができると、信じている人がいる。
そして押し付けがましくなく、自然にそれを他者に向けることができる人がいる。
そのことを否定しようと思っている訳ではない。
そのことを拒否しようと思っている訳ではない。
只、受け入れることを好としない感情が、自然と沸いてしまうだけなのだ。
そう、彼に対しては特に…。
彼のあちこちに飛び跳ねた、無造作な髪形が嫌いだ。
彼のまばらに剃り残した髭が嫌いだ。
彼の暢気さが感じられるその顔つきが嫌いだ。
彼に自分のペースを乱されることが、何よりも俺は嫌いだ。
「くっそ〜、せっかくの早起きがムダになった!」騒いでいる者がいる。
学務室の掲示板に貼られた紙が、朝一番の授業が休講になったことを知らせていた。
それを見て不意に与えられた自由な時間を満喫すべく、クラスメートが思い思いに散ってゆく。
自分はというと、家に戻るのも億劫なので、授業が行われる筈だった講堂に向かう。
案の定、誰もいない講堂。静けさに満ち、静まり返っている。
足音、鞄を置く音、テキストをめくる音。ひとつひとつが空間に響く。
沈黙が耳鳴りに変わるのを避けるべく、シャープペンシルをカチカチと鳴らした。
一気に自分を集中へと持ってゆこうと、気持ちの方向性を定めたその時、
乱れた足音が勢いよく近づき、ドアが乱暴に開けられた。
「やった・・・ギリギリで・・・セーフ・・・って、あれ?」
荒い息遣い。続いて、小さな悪態。
「やられた!ったく!!」そして一気に脱力した大きなため息。
「休講だってさ」
言葉に遅れて視線を向けると、肩で息をする辰巳がいた。
二人きりになるのは先日彼の家で酒を飲んで以来だから、かれこれ1ヶ月は経っている。
その間の彼はさり気なさを装いつつ、俺と関わる機会を上手に回避していた。
そして止むを得ない状況下では、以前と変わらぬ明るさで俺に接していた。
俺たちに何かがあったことを誰にも気取られないよう、極めて慎重に。
そうすれば、全てが無かったことになるかのように。
俺を認めた彼の口元が、若干強張り硬くなる。
「座わって、少し落ち着けよ」
促すと、案外と素直に前の席に腰かけた。
まだ整いきれない彼の息遣い。熱が伝わる。頬に迫る。
「辰巳はあれから、どう?」
「どう…って何が?」
「俺のこと意識してるんじゃないか?」
「意識…か・・・・。そうだな、しているよ。」
目を伏せて頭を垂れ、控えめな声で肯定する。彼の素直さが、俺を軽く苛立たせる。
「どんな風に意識してる?」
「どんな風にも何も・・・どうしていいか判らなくて困ってる」
彼はいつだって、素直で思いやりを忘れない。
丁寧に人間関係を築いてゆくことが、望ましい状況へと繋がると信じている。
崩してやりたくなる。その優しさに甘える振りをしながら。
握りつぶしてしまいたい。柔らかく包むような、慈しみを見せた後に。
「今度は辰巳からキスして欲しいな」
「え・・・それは・・・あ・・・」
「一度ぐらいいいだろ」
「ああ・・・いや、やっぱり・・・」
先ほどよりも、もっと深く俯いた。
普段は注視することなどない、彼の頭を目の当たりにする。
毛先があちこちに向いた、その頭にそっと触れる。
ビクリと肩が弾みとっさに身を引こうとするので、髪を掴んで引き止める。
軽く汗を吸い込み、柔らかさを増した髪が指に絡んだ。
そのまま引っ張り上げて、前を向かせる。
「逃げたいの?」
「判らない」
「じゃあ、怖いの?」
「多分・・・違う…」
彼の呼気が唇の先を軽く掠めた。
瞳が綺麗だ。黒目の輪郭がはっきりとして、視線が柔らかい。
だが、そのすっきりとした様ですら気に入らない。
引きずり倒して、踏みにじりたくなる。
汚して傷つけて、泣いて懇願させたくなる。
判っている。そんなことを考えるのは不条理だと。
彼にどんな落ち度があるというのか。
彼にどんな無礼があったというのか
そう、何もない。これっぽっちも。
彼の混じりけのない労りと優しさを向けられ、俺は戸惑っているだけに過ぎない。
そう、そのことは既に十分に気づいている。
なのに何故向き合わない。
どうして深く考えようとしない。
「ほら、此処だ」
自らの唇を指先で示す。
「辰巳がこの前口づけたのは、此処だ。
キスする気持ちになれないなら、手を貸して」
彼の指をとり、唇へとあてがう。
「思い出した?酒に濡れて、ツマミのしょっぱい味がしたよな」
彼の顔が真っ赤に染まった。
視線が無意味に方々へと動き、瞳がうるむ。
「なあ、焦らしてるの?辰巳って意外と駆け引き上手なんだ」
目を軽く細めて、少しだけ笑ってみせる。
きっと哀れみを乞う、卑屈な笑顔に見える。
『ねえ、そんな悲しそうな笑い方しないで』
昔そう言われたことを思い出した。
悲しいのは俺じゃない。俺を可哀そうだと思うあんたの方だ。
辰巳の手がおずおずと肩へとのばされた。
きっと彼も、俺を可哀そうだと思っている。彼からのキスはきっと同情の味がする。
(了)
お付き合いいただきありがとうございました。
ふ〜センチメンタルだわ(汗
あっは〜無駄に長く続いております。
だって、学生さんって楽しいんだもの。
大人になりきれてない精神的に弱っちくてバランスが悪くって、
突っ張ってる黒男さんを妄想したいんだもの♪
ちなみに過去は第1話、第2話、第3話
んじゃあ、続けてゴー!!
医学生黒男×辰巳 男同志 キスどまり
↓
「ふたたび」
優しさや思いやりで人生を積み上げてゆくことができると、信じている人がいる。
そして押し付けがましくなく、自然にそれを他者に向けることができる人がいる。
そのことを否定しようと思っている訳ではない。
そのことを拒否しようと思っている訳ではない。
只、受け入れることを好としない感情が、自然と沸いてしまうだけなのだ。
そう、彼に対しては特に…。
彼のあちこちに飛び跳ねた、無造作な髪形が嫌いだ。
彼のまばらに剃り残した髭が嫌いだ。
彼の暢気さが感じられるその顔つきが嫌いだ。
彼に自分のペースを乱されることが、何よりも俺は嫌いだ。
「くっそ〜、せっかくの早起きがムダになった!」騒いでいる者がいる。
学務室の掲示板に貼られた紙が、朝一番の授業が休講になったことを知らせていた。
それを見て不意に与えられた自由な時間を満喫すべく、クラスメートが思い思いに散ってゆく。
自分はというと、家に戻るのも億劫なので、授業が行われる筈だった講堂に向かう。
案の定、誰もいない講堂。静けさに満ち、静まり返っている。
足音、鞄を置く音、テキストをめくる音。ひとつひとつが空間に響く。
沈黙が耳鳴りに変わるのを避けるべく、シャープペンシルをカチカチと鳴らした。
一気に自分を集中へと持ってゆこうと、気持ちの方向性を定めたその時、
乱れた足音が勢いよく近づき、ドアが乱暴に開けられた。
「やった・・・ギリギリで・・・セーフ・・・って、あれ?」
荒い息遣い。続いて、小さな悪態。
「やられた!ったく!!」そして一気に脱力した大きなため息。
「休講だってさ」
言葉に遅れて視線を向けると、肩で息をする辰巳がいた。
二人きりになるのは先日彼の家で酒を飲んで以来だから、かれこれ1ヶ月は経っている。
その間の彼はさり気なさを装いつつ、俺と関わる機会を上手に回避していた。
そして止むを得ない状況下では、以前と変わらぬ明るさで俺に接していた。
俺たちに何かがあったことを誰にも気取られないよう、極めて慎重に。
そうすれば、全てが無かったことになるかのように。
俺を認めた彼の口元が、若干強張り硬くなる。
「座わって、少し落ち着けよ」
促すと、案外と素直に前の席に腰かけた。
まだ整いきれない彼の息遣い。熱が伝わる。頬に迫る。
「辰巳はあれから、どう?」
「どう…って何が?」
「俺のこと意識してるんじゃないか?」
「意識…か・・・・。そうだな、しているよ。」
目を伏せて頭を垂れ、控えめな声で肯定する。彼の素直さが、俺を軽く苛立たせる。
「どんな風に意識してる?」
「どんな風にも何も・・・どうしていいか判らなくて困ってる」
彼はいつだって、素直で思いやりを忘れない。
丁寧に人間関係を築いてゆくことが、望ましい状況へと繋がると信じている。
崩してやりたくなる。その優しさに甘える振りをしながら。
握りつぶしてしまいたい。柔らかく包むような、慈しみを見せた後に。
「今度は辰巳からキスして欲しいな」
「え・・・それは・・・あ・・・」
「一度ぐらいいいだろ」
「ああ・・・いや、やっぱり・・・」
先ほどよりも、もっと深く俯いた。
普段は注視することなどない、彼の頭を目の当たりにする。
毛先があちこちに向いた、その頭にそっと触れる。
ビクリと肩が弾みとっさに身を引こうとするので、髪を掴んで引き止める。
軽く汗を吸い込み、柔らかさを増した髪が指に絡んだ。
そのまま引っ張り上げて、前を向かせる。
「逃げたいの?」
「判らない」
「じゃあ、怖いの?」
「多分・・・違う…」
彼の呼気が唇の先を軽く掠めた。
瞳が綺麗だ。黒目の輪郭がはっきりとして、視線が柔らかい。
だが、そのすっきりとした様ですら気に入らない。
引きずり倒して、踏みにじりたくなる。
汚して傷つけて、泣いて懇願させたくなる。
判っている。そんなことを考えるのは不条理だと。
彼にどんな落ち度があるというのか。
彼にどんな無礼があったというのか
そう、何もない。これっぽっちも。
彼の混じりけのない労りと優しさを向けられ、俺は戸惑っているだけに過ぎない。
そう、そのことは既に十分に気づいている。
なのに何故向き合わない。
どうして深く考えようとしない。
「ほら、此処だ」
自らの唇を指先で示す。
「辰巳がこの前口づけたのは、此処だ。
キスする気持ちになれないなら、手を貸して」
彼の指をとり、唇へとあてがう。
「思い出した?酒に濡れて、ツマミのしょっぱい味がしたよな」
彼の顔が真っ赤に染まった。
視線が無意味に方々へと動き、瞳がうるむ。
「なあ、焦らしてるの?辰巳って意外と駆け引き上手なんだ」
目を軽く細めて、少しだけ笑ってみせる。
きっと哀れみを乞う、卑屈な笑顔に見える。
『ねえ、そんな悲しそうな笑い方しないで』
昔そう言われたことを思い出した。
悲しいのは俺じゃない。俺を可哀そうだと思うあんたの方だ。
辰巳の手がおずおずと肩へとのばされた。
きっと彼も、俺を可哀そうだと思っている。彼からのキスはきっと同情の味がする。
(了)
お付き合いいただきありがとうございました。
ふ〜センチメンタルだわ(汗
毎度拍手をありがとうございます。
うふふん♪と毎回喜んおります。
皆様の温かなお心づかいで、梅雨のじめじめもなんのその!
さああ、私の熱気で洗濯物よ!乾くのだ!!!←生活感丸出し汗
ありがたきお言葉も頂きましたので、お返事を〜♪
トーレス様
うっひゃ〜!!!!
かっこええキリジャの大家トーレス様から「かっこええ」とのお言葉が・・・感涙
あのド寒い「XYZ」を受け入れてくださいまして、
大変にありがとうございますですペコリン。
勇気リンリン♪ニコニコるるん♪
カクテルの名前はナカナカに気障で良いなぁ〜と思いながら
ぺたぺたキーボード打ったらこげなものできました。
ついでに「XYZ」といったら『もっこりコルトバイソン357』のスィーパー冴羽だろうなぁと
懐かしいものも思い出しました。
ああ彼もBJとは違ったカッコ良さで満満♪
彼の性豪ぶりとご自慢の息子をキリコと比べっこさせてみたいなぁ←うううバカな発想
してして、迷惑宣伝コメント追放へのお心遣いもありがとうございます。
そう件数もありませんので気にしてはおりませんでしたが、
来訪者様が間違えてポチットしてしまわないかと思うと心配でたまりません。
好奇心でポチッとしては決してなりません。
奴らにはウィルスという恐ろしいおまけが付いていることが多々あります。
なぜ、そんなことを知ってるって?
それは私自身が体験したからです・・・。
あー馬鹿だ!!!笑ってやってください・・・。
うふふん♪と毎回喜んおります。
皆様の温かなお心づかいで、梅雨のじめじめもなんのその!
さああ、私の熱気で洗濯物よ!乾くのだ!!!←生活感丸出し汗
ありがたきお言葉も頂きましたので、お返事を〜♪
トーレス様
うっひゃ〜!!!!
かっこええキリジャの大家トーレス様から「かっこええ」とのお言葉が・・・感涙
あのド寒い「XYZ」を受け入れてくださいまして、
大変にありがとうございますですペコリン。
勇気リンリン♪ニコニコるるん♪
カクテルの名前はナカナカに気障で良いなぁ〜と思いながら
ぺたぺたキーボード打ったらこげなものできました。
ついでに「XYZ」といったら『もっこりコルトバイソン357』のスィーパー冴羽だろうなぁと
懐かしいものも思い出しました。
ああ彼もBJとは違ったカッコ良さで満満♪
彼の性豪ぶりとご自慢の息子をキリコと比べっこさせてみたいなぁ←うううバカな発想
してして、迷惑宣伝コメント追放へのお心遣いもありがとうございます。
そう件数もありませんので気にしてはおりませんでしたが、
来訪者様が間違えてポチットしてしまわないかと思うと心配でたまりません。
好奇心でポチッとしては決してなりません。
奴らにはウィルスという恐ろしいおまけが付いていることが多々あります。
なぜ、そんなことを知ってるって?
それは私自身が体験したからです・・・。
あー馬鹿だ!!!笑ってやってください・・・。
昨日のSSがあまりにも痛い・・・・
冷静に見ると、かなり恥ずかしいです。
やっぱり夜には魔物が住んでおるのだな。
悪霊退散!清めの儀式を!!
さあ注ぎ振りかけ染みこませるのだ。
原材料は米・麦・ブドウのどれがいいかな?
うーん、今夜も酔っぱらってやるぞ!←自棄
頂いた拍手は、こんな恥ずかしいモンアップできる
私の勇気へのエールと受け止めました。
感謝感激ぺこりんりん。
さてさて、先週から新人指導担当となりました。
あの・・・私4月に異動したばかりですが(汗)
いやはや、ビックリするほど容赦ないですな。
まあ、仕事はどうにかなりますよ。
うん、だって職人的技術がいるわけではないし。
経験重視の分野じゃないしね。
現在の所最大の課題は、
「どこまでオタを披露できる相手か見極めよう!」です。
小説が好きな方だそうなので、「『1Q/84』読みたいね〜」とか話し、そつなく過ごしております。
周囲に「当分BJとガン/ダムは封印だから!」と口止めしております。
さあ、最初の一歩はどこから攻める!
MWの映画公開の話は、そこそこ無難か?
それとも、「お台場のガン/ダム見に行きたいな〜」と飛ばすか?
間違っても「BJ受けは対キリコがベストだよね」などと口を滑らしてはいけない(汗
重々気をつけろ!!
冷静に見ると、かなり恥ずかしいです。
やっぱり夜には魔物が住んでおるのだな。
悪霊退散!清めの儀式を!!
さあ注ぎ振りかけ染みこませるのだ。
原材料は米・麦・ブドウのどれがいいかな?
うーん、今夜も酔っぱらってやるぞ!←自棄
頂いた拍手は、こんな恥ずかしいモンアップできる
私の勇気へのエールと受け止めました。
感謝感激ぺこりんりん。
さてさて、先週から新人指導担当となりました。
あの・・・私4月に異動したばかりですが(汗)
いやはや、ビックリするほど容赦ないですな。
まあ、仕事はどうにかなりますよ。
うん、だって職人的技術がいるわけではないし。
経験重視の分野じゃないしね。
現在の所最大の課題は、
「どこまでオタを披露できる相手か見極めよう!」です。
小説が好きな方だそうなので、「『1Q/84』読みたいね〜」とか話し、そつなく過ごしております。
周囲に「当分BJとガン/ダムは封印だから!」と口止めしております。
さあ、最初の一歩はどこから攻める!
MWの映画公開の話は、そこそこ無難か?
それとも、「お台場のガン/ダム見に行きたいな〜」と飛ばすか?
間違っても「BJ受けは対キリコがベストだよね」などと口を滑らしてはいけない(汗
重々気をつけろ!!
キリジャ。ホモです。チューまで。恋人未満の設定。
↓
「まさか、あんたの家に招かれるとは思っていなかった」
「お前があんまりうるさいから、少し手なづけてやろうと思ったのさ」
「ふん・・・」
ブラック・ジャックが俺の家で酒を飲んでいる。
手なづけられるとはさらさら思っていないが、もう少し腹を探ってやろうと思ったのは事実だ。
こいつが顔を合わせる度に噛みついてくるのがうっとおしくて、苛々する。
意見されるのが、胸糞悪くて堪らない。
いっそのこと存在を消し去ってしまいたいとすら思える。
その一方で、絡まれることを期待しているのも事実だ。
俺をもっと否定しろ。もっと打ちのめせ。もっと憎め。
理由はともあれ、人を殺すことを神聖だと思える俺は、きっと何処かが狂っている。
こいつと一緒にいても何を話すでもない。
そもそも罵り合うだけだったのだから、穏やかに意見を交わし合うなどできっこない。
酔いが空気を変えるかと期待したものの、途切れぬ緊張感に思考も動作もぎこちなさを増す。
卓上でレモンを二つに切る。
爽やかな香りが鼻に届き、感覚を鈍らせていた重い霧が晴れるような気がした。
ホワイトラムとキュラソーを適当に。
そしてレモンを絞り込む。

「究極のカクテル『XYZ』。最後の一杯だ」
「ごちそうさん」
苦みと甘み、華やかな酸味が口に広がる。
酔いは一層深まる筈なのに、頭の芯は冴えて静まる。
『これで最後』そう自分で宣言したはずだ。
なのに、まだ決めかねている。
もう後がない。逃げられない。
そう自分を追い詰めることで、結論を出したかった。
彼を憎んでいる。なら、握り潰そうか。
彼を憎んでいる。でも、抱き寄せようか。
出発点はひとつ。なのに、到着点は無数。
風に飛ばされる凧のように、コントロールできない感情。
考えているだけでは、結論は出まい。
滅多にない機会を折角に作り出したのだから、今回はそれを有効に使いたい。
彼に近づき、顔を寄せた。
驚きに目を見開き、身を引こうとしたところを押さえつけ、唇を俺の口で覆う。
さあ何をしていると考える?この状況をどう感じる?
息が詰まって、苦しいか。
温もりに緩んで、昂るか。
舌を口腔内にねじ込もうとしたら、拒まれ歯がガチリと当って頭に響いた。
ああ、こいつは雄なんだと改めて認識したら、
自分のしていることがなんだか可笑しくなってきた。
だが、もう引けない。引こうとも思わない。
もう後は無い。
そう、『XYZ』。
↓
「まさか、あんたの家に招かれるとは思っていなかった」
「お前があんまりうるさいから、少し手なづけてやろうと思ったのさ」
「ふん・・・」
ブラック・ジャックが俺の家で酒を飲んでいる。
手なづけられるとはさらさら思っていないが、もう少し腹を探ってやろうと思ったのは事実だ。
こいつが顔を合わせる度に噛みついてくるのがうっとおしくて、苛々する。
意見されるのが、胸糞悪くて堪らない。
いっそのこと存在を消し去ってしまいたいとすら思える。
その一方で、絡まれることを期待しているのも事実だ。
俺をもっと否定しろ。もっと打ちのめせ。もっと憎め。
理由はともあれ、人を殺すことを神聖だと思える俺は、きっと何処かが狂っている。
こいつと一緒にいても何を話すでもない。
そもそも罵り合うだけだったのだから、穏やかに意見を交わし合うなどできっこない。
酔いが空気を変えるかと期待したものの、途切れぬ緊張感に思考も動作もぎこちなさを増す。
卓上でレモンを二つに切る。
爽やかな香りが鼻に届き、感覚を鈍らせていた重い霧が晴れるような気がした。
ホワイトラムとキュラソーを適当に。
そしてレモンを絞り込む。

「究極のカクテル『XYZ』。最後の一杯だ」
「ごちそうさん」
苦みと甘み、華やかな酸味が口に広がる。
酔いは一層深まる筈なのに、頭の芯は冴えて静まる。
『これで最後』そう自分で宣言したはずだ。
なのに、まだ決めかねている。
もう後がない。逃げられない。
そう自分を追い詰めることで、結論を出したかった。
彼を憎んでいる。なら、握り潰そうか。
彼を憎んでいる。でも、抱き寄せようか。
出発点はひとつ。なのに、到着点は無数。
風に飛ばされる凧のように、コントロールできない感情。
考えているだけでは、結論は出まい。
滅多にない機会を折角に作り出したのだから、今回はそれを有効に使いたい。
彼に近づき、顔を寄せた。
驚きに目を見開き、身を引こうとしたところを押さえつけ、唇を俺の口で覆う。
さあ何をしていると考える?この状況をどう感じる?
息が詰まって、苦しいか。
温もりに緩んで、昂るか。
舌を口腔内にねじ込もうとしたら、拒まれ歯がガチリと当って頭に響いた。
ああ、こいつは雄なんだと改めて認識したら、
自分のしていることがなんだか可笑しくなってきた。
だが、もう引けない。引こうとも思わない。
もう後は無い。
そう、『XYZ』。
拍手コメントありがとうございます♪
後ほど直接にメッセージ入れさせて頂きますです。
映画「MW」にはあまり興味がなかったけれど、
昨夜はついついドラマを見てしまった。
ま、これはこれで悪くはないかな〜。
でもでもね、原作とは別物ね。
ミチオがもっともっと見たかったのに、キーパーソン的な扱われ方で物足りなかったな。
神父も出てこなかったし・・・。
いっそのこと養護施設は神父が関わっていしていたことにして、
むりくりに絡ませてはどうだ!?
↓
タカシが養護施設再建のために大金を手に入れていることを、神父は心配するんだ。
問いただすけれど、事実はつかめないんだ。
だから神父は密かに状況を調査するんだ。
そこに浮かび上がるのは、陰で糸を引くミチオの存在。
神父はミチオを思いとどまらせようとするんだ。
入所児童のいない施設は満ち溢れていた子どもらの声を失って、二人の足音だけが響くんだ。
「彼を利用するな。この問題からは手を引いてくれ」
ミチオはもちろん、聞く耳なんて持たないんだ。
「俺は好きなようにやらせてもらうよ。いつだってね。」
ミチオの唇は素でとても紅いんだ。
その薄い肉が神父の血を啜り、骨をしゃぶろうとするんだ。
ミチオの身体はとても細くて華奢なんだ。
なのに彼に押されると、神父は抗うことができないんだ。
ダイニングテーブルの上で、二人は抱き合うんだ。
子どもたちが温かな食事を口いっぱいに頬張り、楽しげに集っていたその場所で。
以前なら飯粒や食べこぼしが散らばっていたその場所を、彼らの汗と体液が濡らすんだ。
どんなに拭いても乾かしても、そこはうっすらと痕が残るんだ。
そこを指先でなぞりながら、神父は思うんだ。
タカシは胸を張って逝ったんだろうな・・・。そして、俺は・・・。
↓
ああ!劇場版も見たくなってきたぁ!!!
後ほど直接にメッセージ入れさせて頂きますです。
映画「MW」にはあまり興味がなかったけれど、
昨夜はついついドラマを見てしまった。
ま、これはこれで悪くはないかな〜。
でもでもね、原作とは別物ね。
ミチオがもっともっと見たかったのに、キーパーソン的な扱われ方で物足りなかったな。
神父も出てこなかったし・・・。
いっそのこと養護施設は神父が関わっていしていたことにして、
むりくりに絡ませてはどうだ!?
↓
タカシが養護施設再建のために大金を手に入れていることを、神父は心配するんだ。
問いただすけれど、事実はつかめないんだ。
だから神父は密かに状況を調査するんだ。
そこに浮かび上がるのは、陰で糸を引くミチオの存在。
神父はミチオを思いとどまらせようとするんだ。
入所児童のいない施設は満ち溢れていた子どもらの声を失って、二人の足音だけが響くんだ。
「彼を利用するな。この問題からは手を引いてくれ」
ミチオはもちろん、聞く耳なんて持たないんだ。
「俺は好きなようにやらせてもらうよ。いつだってね。」
ミチオの唇は素でとても紅いんだ。
その薄い肉が神父の血を啜り、骨をしゃぶろうとするんだ。
ミチオの身体はとても細くて華奢なんだ。
なのに彼に押されると、神父は抗うことができないんだ。
ダイニングテーブルの上で、二人は抱き合うんだ。
子どもたちが温かな食事を口いっぱいに頬張り、楽しげに集っていたその場所で。
以前なら飯粒や食べこぼしが散らばっていたその場所を、彼らの汗と体液が濡らすんだ。
どんなに拭いても乾かしても、そこはうっすらと痕が残るんだ。
そこを指先でなぞりながら、神父は思うんだ。
タカシは胸を張って逝ったんだろうな・・・。そして、俺は・・・。
↓
ああ!劇場版も見たくなってきたぁ!!!

